万葉集に詠われた植物

万葉の森公園

たまばはき(多麻婆波伎・玉箒)

キク科コウヤボウキ属コウヤボウキ
花の見ごろ:9月〜10月
正月の行事を詠んだ歌です。新年最初の子(ね)の日に宮中へ参列した人には、コウヤボウキの茎を束ねたものに玉を付けた「玉箒」が授けられました。キク科には珍しい落葉の木本植物です。
始春の 初子の今日の 玉箒 手に執るからに ゆらく玉の緒 大伴家持(巻20−4493)

大意:初春をお祝いするめでたい玉箒を手に取れば、美しい玉が揺れています。