万葉集に詠われた植物

万葉の森公園

たちばな(橘・橘花・多知波奈・多知花・多知婆奈)

ミカン科ミカン属タチバナ
花の見ごろ:6月
タチバナを詠んだ歌は、万葉集に68首もあります。ミカン科ですが、当時のミカンは酸味が強過ぎて食用には適していませんでした。
橘の 寺の長屋に わが率宿(ゐね)し 童女放髪(うなゐはなり)は 髪あげつらむか 作者未詳(巻16−3822)

大意:タチバナの花が咲く橘寺で一夜を過ごしたあの少女は、もう大人の女性になっているだろうか。